事業場内メンタルヘルス推進担当者養成講座「メンタルヘルスに活かすマインドフルネス」

4事業場内メンタルヘルス推進担当者養成講座 講師
日 時2020年2月29日(土)10時30分〜16時30分
場 所 新大阪丸ビル 別館
内 容「メンタルヘルスに活かすマインドフルネス ~7つのポイントとその体験~ 」
参加者 産業医、企業の人事・労務スタッフ、産業保健スタッフ等23名

 本研修では、たっぷり一日を使ってマインドフルネスの説明をし、実際に体験していただくことで、7つのポイントを実感していただくことを目的として行ないました。主として企業でのメンタルヘルスケアに活用できるようにと、どのように説明すれば分かりやすいのか、実践する時のポイントは何か、ということに焦点を当てた内容にしました。

 今回説明した7つのポイントというのは、私も翻訳に関わった『マインドフルネス認知療法ワークブック』に出てくる、以下のようなものです。

①自動操縦 ― 気づきと意識的な選択
②思考をとおしての関わり ― 直接的感知
③過去や未来 ― この瞬間
④体験の回避 ― 体験への接近
⑤違ってほしいという望み ― あるがまま
⑥思考を現実として見る ― 思考を心の中の出来事として見る
⑦自分に厳しい ― 自分に優しい

 これらはすべて、左側がdoing modeであり、右側がbeing modeです。そして、右側のbeing modeがマインドフルネスな状態とされていますので、左から右へギア・チェンジすることが求められているわけです。それぞれがどういうことなのかを、ワークをとおして理解していただく中で、マインドフルネスの理解を深めていただけたと思っています。

京都大学でドイツ観念論哲学とその日本への影響を学ぶ。社会人経験後、認知行動療法の第一人者である井上和臣先生の指導を仰ぐために、鳴門教育大学大学院に進学。この頃からマインドフルネスの実践と研究を始める。 大学院修了後、長岡病院に入職。大阪経済大学・花園大学・立命館大学の非常勤講師、EAP研究所の客員研究員などを兼務。少年院へのマインドフルネス導入の助言も行っている。認知行動療法やマインドフルネスの研修をこれまで100回以上担当。 2020年1月に哲学心理研究所を開業。

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