メンタルヘルス講習会「マインドフルネスによるストレス低減法」

5メンタルヘルス講習会 講師
日 時2020年3月18日(水)15時〜17時
場 所水資源機構丹生事務所
内 容「マインドフルネスによるストレス低減法」
参加者職員10名

 今回の研修は、最近需要の多い「マインドフルネスによるストレス低減法」がテーマでした。いつものように、マインドフルネスはネガティブな思考や感情から距離をとることによってストレスを低減できることを、ワークを体験していただきながら理解できるように工夫しました。

 また、思考の反芻を妨害し、それによってネガティブな感情が誘発されるのを防ぐことができる点も強調しました。ここを認識論的に説くと、マインドフルネスとは直接の反映像を描き続けるということですから、観念的に二重化した像(想像、創像)を妨害することができる、ということです。最近の研修ではこのような、認識論の内容もできる限り表象化して、分かりやすくお伝えしています。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、レーズン・エクササイズという一粒のレーズンをゆっくり食べるというワークは実施できませんでした。私はこのレーズン・エクササイズをかなり重視しているため、この点は非常に残念でした。また機会がありましたら、このレーズン・エクササイズの意義についても詳細に解説したいと思います。

京都大学でドイツ観念論哲学とその日本への影響を学ぶ。社会人経験後、認知行動療法の第一人者である井上和臣先生の指導を仰ぐために、鳴門教育大学大学院に進学。この頃からマインドフルネスの実践と研究を始める。 大学院修了後、長岡病院に入職。大阪経済大学・花園大学・立命館大学の非常勤講師、EAP研究所の客員研究員などを兼務。少年院へのマインドフルネス導入の助言も行っている。認知行動療法やマインドフルネスの研修をこれまで100回以上担当。 2020年1月に哲学心理研究所を開業。

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