なぜ「哲学」を冠するのか?

哲学者たち

当研究所は「哲学」心理研究所です。心の研究を行うに際して、なぜ「哲学」を冠しているのでしょうか? 以下の3つが、「哲学」を冠する所以です。

目次

全体が分からないと部分は解明できない

まず、一般的にいって、全体が分からないと部分が分からない、ということがいえます。人間の心というのは、世界全体から見れば「部分」です。この「部分」を真に理解するためには、世界全体を分かっていなければならず、その世界全体を解明するのが「哲学」なのです。

認知行動療法は哲学を踏まえている

私が専門にしている認知行動療法には、二つの基本原則があります。すなわち、共同的経験主義とソクラテスの質問法です。この両者はともに哲学に起源があります。したがって、哲学を理解しなければ、認知行動療法も真には理解できない、ということになるのです。

弁証法・認識論は心の解明に必須である

哲学の中でも、「弁証法」や「認識論」と呼ばれる部門は、人間の心の解明に必須ともいえるほどの重要性を有しています。私は約20年にわたる弁証法・認識論の研究の中で、これらを活かしていけば、心の解明やストレス低減の方法がより明確になると確信できました。

京都大学でドイツ観念論哲学とその日本への影響を学ぶ。社会人経験後、認知行動療法の第一人者である井上和臣先生の指導を仰ぐために、鳴門教育大学大学院に進学。この頃からマインドフルネスの実践と研究を始める。 大学院修了後、長岡病院に入職。大阪経済大学・花園大学・立命館大学の非常勤講師、EAP研究所の客員研究員などを兼務。少年院へのマインドフルネス導入の助言も行っている。認知行動療法やマインドフルネスの研修をこれまで100回以上担当。 2020年1月に哲学心理研究所を開業。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です