市民向け公開講座「考え方を変えてストレスを低減しよう」

1市民向け公開講座 講師
日 時2020年1月14日(火)14時〜15時30分
場 所明日都浜大津 大会議室
内 容「考え方を変えてストレスを低減しよう」
参加者市民16名

 本講座では、一般市民を対象に認知行動療法の代表的な技法である「認知再構成法」を使ったストレス低減法についてお話ししました。認知再構成法とは、簡単にいうと、考え方を変えることによってストレスを減らそうというものです。もう少し詳しくいうと、状況の認知のしたかに応じて生じる感情が異なるという「認知モデル」に基づいて、認知のレパートリーを広げる(考え方を柔軟にする)ことによって、不快な感情を和らげようとする技法です。

 もちろん、万能な方法ではなく、われわれがカウンセリングでこの技法を適用する際には、クライエントの問題にマッチしているかどうかを判断して、マッチしている場合はご紹介してお勧めする、というものです。とはいえ、かなり汎用性のある技法で、多くの困りごとに対してそれなりに効果を発揮します。

 今回は1時間半という短い時間でしたので、認知再構成法の一般的なやり方の説明をして、参加者から例を出していただいてデモンストレーションをし、各自自分の問題を取り上げて試していただく、というくらいしかできませんでした。しかし、ある程度は効果を実感していただけたようでした。

 講座終了後、3名ほどの参加者が質問に来てくださいました。また、「来年もぜひ開催してほしい」というような声もいただきました。認知行動療法を普及していくうえでも、地味ながらこのような市民講座は意味があると考えていますので、継続的に開催できるようにしていきたいと考えています。

京都大学でドイツ観念論哲学とその日本への影響を学ぶ。社会人経験後、認知行動療法の第一人者である井上和臣先生の指導を仰ぐために、鳴門教育大学大学院に進学。この頃からマインドフルネスの実践と研究を始める。 大学院修了後、長岡病院に入職。大阪経済大学・花園大学・立命館大学の非常勤講師、EAP研究所の客員研究員などを兼務。少年院へのマインドフルネス導入の助言も行っている。認知行動療法やマインドフルネスの研修をこれまで100回以上担当。 2020年1月に哲学心理研究所を開業。

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