職員研修「CBTの基礎」

7職員研修 講師
日 時2020年6月23日(火)10時〜12時
場 所加古川学園
内 容「CBTの基礎」
参加者職員約10名

 今回は、少年院の、主に新入職員を対象としたCBT研修を実施しました。少年院の職員が、少年に対して教育していく際に活用していただけるようになるということが趣旨です。本少年院には、すでに4年ほど関わっており、CBTの研修の外に、マインドフルネスを導入するお手伝いをさせていただきました。毎年、呼んでいただいております。

 今回は午前中に2時間だけの研修でしたので、CBTの概要を説明した後、その代表的な技法である認知再構成法を取り上げて、参加者の方に自分の事例を出していただいて、その事例をもとに説明しました。このようなやり方のほうが、こちらが用意した事例で説明するよりも食いつきがいいように感じています。

 午後からは、11月に京都で開催予定の第20回認知療法・認知行動療法学会のシンポジウムの打ち合わせを行いました。再犯予防に活用するCBTというようなテーマで、当少年院の法務教官にもご登壇いただき、マインドフルネスの導入についてお話しいただくことになっています。少年院で実際どのような介入が行われているのかを知る、貴重な機会になるのではないかと期待しております。

京都大学でドイツ観念論哲学とその日本への影響を学ぶ。社会人経験後、認知行動療法の第一人者である井上和臣先生の指導を仰ぐために、鳴門教育大学大学院に進学。この頃からマインドフルネスの実践と研究を始める。 大学院修了後、長岡病院に入職。大阪経済大学・花園大学・立命館大学の非常勤講師、EAP研究所の客員研究員などを兼務。少年院へのマインドフルネス導入の助言も行っている。認知行動療法やマインドフルネスの研修をこれまで100回以上担当。 2020年1月に哲学心理研究所を開業。

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